ユーザアカウントはサービスを横断して共有される。共通ユーザレポジトリはJamesサービスを横断して共有される。つまり、POP3メールアカウントを作成し、パスワードを設定すれば、同じアカウントがSMTPおよびNNTPの認証にも使えるということである。
アカウントを追加する前に
Jamesでは、ユーザアカウントはリモートマネージャを通じて作成される。だから、インストールが完了したら、まずリモートマネージャを設定することが、ユーザ追加の最初のステップとなる。リモートマネージャの設定についてはここを参照のこと。少なくとも1つの管理者アカウントを設定し、リモートマネージャを有効にすることが必要である。
また、ユーザを追加する前に、ユーザレポジトリの設定を正しく行なうことも必要だ。もしユーザを追加した後でレポジトリタイプをファイルからデータベースに変更すると、ユーザデータを失うことになる。これらの値の取り扱いには注意して欲しい。これを完了させたら、Jamesを再起動して設定変更を稼働中のシステムに確実に反映させること。これでようやくユーザアカウントを作成できる準備が整った。
ひとたびJamesが起動してリスニングを始めると、ユーザの追加はきわめてシンプルである。
- リモートマネージャがリスニングしているホストの当該ポートにtelnetする。コマンドラインのtelnetクライアントでは、一般に「telnet
」と打鍵する。 にはJamesのホスト名を、 にはJamesのconfig.xmlに指定したリモートマネージャのポートを指定する。 - 管理者のユーザIDとパスワードのためにプロンプトが出るので、Jamesのconfig.xmlに指定した値を入力する。
- ログインしたら、「adduser
」と打鍵する。 にはユーザ名を、 にはそのアカウントのパスワードを指定する。ユーザ名には完全なemailアドレスを指定するべきではないことに注意。むしろ、すべてのemailアドレスは @ の形式( には ブロックに指定した値のいずれかを指定する)がこのアカウントにデフォルトで配送されるものとして使われる。Mailetはこのデフォルトの振る舞いを変更できる。 - 作成したいユーザすべてについてステップ3を繰り返す。